ベストプラクティス
2022年9月29日
Metaパフォーマンス5: ビジネスを成功に導く実証済みのテクニック
今月初め、Metaは初のパフォーマンスマーケティングサミットを開催しました。このサミットでは、マーケティングリーダーに、Metaのテクノロジーでパフォーマンスを促進するにあたっての実現可能な目標や考慮事項を提示し、ビジネスにとって重要となる、Metaの近い将来の取り組みについて伝えました。対面では650人以上、オンラインセッションでは1,000人以上の参加者の皆さまに、Metaから主要なアドバイスを提示できたことを嬉しく思っています。
Metaは、パフォーマンスマーケターが新しいデジタル広告のエコシステムに適応する際に直面する課題や、成果の達成と効果測定がより困難になっている状況を認識しています。この新しい環境で広告主が機械学習を最大限に活用できるよう、Metaはパフォーマンス5を開発しました。パフォーマンス5は、Metaのプラットフォームで今すぐメディア予算の効果を高めるのに役立つシンプルな戦略的フレームワークです。
ここでは、パフォーマンス5の内容や、ビジネスにどのようなメリットをもたらすかについて詳しく紹介します。
パフォーマンス5の柱
- アカウントのシンプル化: 広告アカウント構造の複雑さを減らして、パフォーマンスを向上させます。簡単に言うと、これは「情報収集期間と呼ばれる期間に適切な時間を費やすことを意味します。アカウントは、新しい広告セットを作成した時点か、既存の広告または広告セットに大きな変更を加えた時点で情報収集期間に入ります。情報収集期間中に、Metaの広告配信システムはリーチ対象として最適な人、広告を表示すべき時間帯、使用すべき配置とクリエイティブについて学習を重ねます。また、この期間は広告のパフォーマンスがまだ安定せず、通常はCPAが高くなります。ベストプラクティスとして、情報収集期間には予算の20%以上を消化しないでください。パフォーマンスが低下し、コストが高くなる可能性があります。キャンペーンプロセスの自動化を支援するために、Metaは先月、Advantage+ ショッピングキャンペーンをリリースしました。これはMeta Advantageの新しいツールで、AIを活用して広告キャンペーンの配信、作成、管理を自動化します。
- ダイレクトレスポンスにクリエイターを活用: 今日、クリエイターはインフルエンサーである以上に、カルチャーやコミュニティの構築者として、ブランドのビジネス成果を促進させています。この戦略により、ブランドはクリエイターの信頼性、真正性、オリジナリティを活用し、Metaのテクノロジーでブランドコンテンツ広告を開始できるようになります。この広告では、クリエイターとブランドが連携し、そのブランドに合わせた偽りのないオリジナルコンテンツを作成できます。このようなコンテンツは、既存顧客や新規顧客とのつながりの構築に役立ちます。Eコマースの広告主12社を対象とした内部調査によると、広告主のメディアミックスにブランドコンテンツ広告を追加したことで、平均売上リフトが39%となり、目標CPAと比較して中央値が19%低下しました。1
- クリエイティブの多様化: どの広告主も、クリエイティブの多様化によって成果を上げています。2021年、この戦略を導入した広告主は、DRの成果が32%効率化し、リーチが9%増加するという2つの大きなメリットを獲得しました。2 消費者は、同じ広告を何度も繰り返し見ると飽きてしまい、クリエイティブ疲れに陥ります。その対策となるクリエイティブの主要なカテゴリは、以下の2つです。
- クリエイティブのフォーマット: 魅力的な新しい広告フォーマットと配置を組み込みます。例えば、動画を試したことがない場合は動画をテストしたり、リールなどの新しいクリエイティブフォーマットをテストしたりしましょう。UGCスタイルの広告(顧客やクリエイターが作成したように見える広告)を活用して顧客とのつながりを深め、パフォーマンスを向上させた広告主の例もあります。
- クリエイティブのコンセプト: クリエイティブミックスに新しいメッセージやトーンを組み込みます。特定のオーディエンスにリーチする場合、クリエイティブのコンセプトがそのオーディエンスの心に響くよう工夫を凝らしましょう。
女性向けアンダーウェアのEコマースブランドであるAdore Meは、クリエイティブ戦略家チームのMetaクリエイティブショップと緊密に連携して、5つの異なる顧客コホートについて知っている情報に基づいて、さまざまなクリエイティブメッセージを開発・テストしました。各コホートに合わせてメッセージをカスタマイズすることで、Adore MeはCPAを17%減らし、新規顧客を21%増やすことができました。3
- コンバージョンAPIの品質チェック: コンバージョンAPI (CAPI)は、Metaとマーケティングデータの間に直接的で信頼性の高い接続を構築します。コンバージョンAPIを利用すると、広告のターゲット設定やパーソナライゼーションの最適化、顧客獲得単価の削減、キャンペーンのパフォーマンスのより正確な測定が可能となります。マーケティングエンジニアリングチームは、次の2つの重要な技術領域に細心の注意を払う必要があります。これらはコンバージョンAPIの設定の品質、ひいてはMetaメディアのパフォーマンスに重大な影響を及ぼすためです。
- 冗長なイベント設定: これにはコンバージョンAPIとMetaピクセルの両方を使用する必要があります。コンバージョンAPIをピクセルと組み合わせて使用すると、接続の信頼性が高まり、配信システムによる顧客獲得単価の削減に役立ちます。
- イベントのマッチングクオリティスコアの向上: これにはEMQを使用する必要があります。EMQは、サーバーイベント詳細の[イベントのマッチング]タブで確認できます。EMQのスコアが高くなるほど、イベントがMetaアカウントにマッチングする可能性が高まり、コンバージョンの増加や結果の単価の削減につながります。
- ビジネス成果の検証: ラストクリックのCookieベースのアトリビューションモデルでは、広告の完全な価値を測定できないことがわかっています。これらのモデルでは、インプレッションの効果やデバイス間の消費者の行動が考慮されないためです。実際、32社のビジネスを対象としたMetaの内部分析では、ラストクリックのアトリビューションでは、FacebookとInstagramを47%も過小評価していることが示されています。 4 そのため、Metaでの投資の真の価値を把握するのに役立つコンバージョンリフトをおすすめしています。コンバージョンリフトでは、信頼性の高い手法を利用して、Facebook、Instagram、Audience Networkでの広告がビジネスパフォーマンスに与える実際の影響を把握し、クリック偏重やモバイルブラウジングへの移行といったマーケターが直面する効果測定の課題に対応できます。
弊社のお客様が、パフォーマンス5フレームワークで説明されている戦略に加えて、Advantage+ ショッピングキャンペーンなどの新しい自動化ツールを導入し、2022年、さらには来年以降にビジネスの成功を加速させていくことを楽しみにしています。
パフォーマンスマーケティングサミットの動画は、こちらでご覧いただけます。
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